2012年9月8日土曜日

Kinoppyなら短篇を安価で購入できる

電子書籍各ストアは、だいたい金曜日にアップデートされて新刊が入る。koboのように水増しのところもあるけど、それでもkoboイーブックストアは現在約52,000点。水増し分を差し引くと、それほど多いわけではないけど、他のストアに入ってくるブックもたいてい入ってる。

これらのストアのなかで、お気に入りは紀伊国屋Kinoppyだというのは、もう何回も書いてるけど、このKinoppyには「お気に入り新刊案内」という機能があって、好きな作家とか気になる作家を登録しておくと、その作家の電子書籍での新刊が出ると、自動的にここに追加してくれる。
すでに10人くらい登録しているけど、けっこうな数で電子書籍が追加されていく。ただ、新刊出るとほぼ必ず紙で買うという作家だったりもするので、電子のほうで購入するのは少ない。

新潮、文春、講談社あたりは、文庫の新刊を出すとほぼ同時に電子化したものも出すようになってきているから、見かけの新刊書籍の数はけっこう多い。koboでもこれらが追加されてるから、水増しとはいっても新しい部分では他のストアとあまり変わらないのだ。

Kinoppyの「お気に入り新刊案内」に五木寛之を登録しておいたら、このところ急激に数が増えている。このへんの、60年〜70年代に興隆した中間小説、そしてそれ以降のものが、なかなか電子化されてこないのだが、それでもいくつかは出てきている。
五木寛之のものを体系だてて読みなおそうという気もあるのだが、10代後半に読んでいた本をもう一度電子で読みたいという欲求もあって、何冊が買ってしまった。

というのも、たとえば『海を見ていたジョニー』には「海を見ていたジョニー」「素敵な脅迫者の肖像」「CM稼業」「盗作狩り」「私刑の夏」などが収録されているのだが、それぞれが1編85円で販売されている。いま確認したら、古本ならアマゾンですべて収録された本が99円で売っていたが(古本だから送料が250円かかる)、1編85円とか言われるとついポチってしまうんですよね。つまんないアプリを105円で購入することを考えれば、ちゃんとした小説が85円で読めて、しかも後々まで何度でも読めて保存しておけると考えると、こりゃむちゃくちゃお得なわけです。

長編の場合はこんなわけにはいかないんだろうけど、ジワジワとデジタル化が進んでいるようで嬉しい。

海を見ていたジョニー
五木寛之
(新潮文庫 い 15-12)

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